障害ある患者への虐待16件認定 看護師ら、三重・国立鈴鹿病院
三重県鈴鹿市の国立病院機構鈴鹿病院で、職員らが障害のある患者に虐待と疑われる行為をしていた問題で、これまでに虐待疑いが指摘されていた36件のうち、16件が正式に虐待と認定されたことが31日、県への取材で分かった。被害者は13人で、看護師ら8人が関与していた。 県によると、16件の内訳は身体的虐待4件、心理的虐待3件など。病院が、問題だと指摘された8件に関し検証や改善をしていなかったことも、障害者の権利を無視したネグレクト(放棄・放置)に当たり、虐待だと認定された。 同病院には医療的なケアや介護が必要な重度心身障害のある患者や、筋肉が衰える「筋ジストロフィー」の患者らが入院。