某ショップで「N-BOX」の新品タイヤが8000円でした。旧モデルで安いそうですが、購入しても大丈夫でしょうか?
車のタイヤを交換すると、何万円もかかってしまうことがあります。 一度にすべてのタイヤを替えるとなると出費が大きくなるため、「できるだけ安いタイヤを探そう」という人は少なくないでしょう。この点、旧モデルのタイヤは新モデルタイヤより安く売られている場合があります。 しかし、安価なタイヤだと逆に心配になる人もいるようです。もしかしたら「安かろう、悪かろう」で、質が悪いタイヤだと思うのかもしれません。 本記事では、型落ちで安く売られているタイヤのクオリティーについて、問題ないのかどうか解説します。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
タイヤには寿命がある?
「旧モデルのタイヤ=質が悪い」ということはありません。旧モデルであっても新品のタイヤであれば、使用に伴う劣化はないはずであり、まだまだ十分使用できる可能性があるでしょう。 しかし旧モデルのタイヤの場合、製造時期や保管状態を考慮に入れる必要があります。 ■タイヤの製造時期と性能の関係 一般的に、タイヤは適正に保管されている限り、すぐに性能が落ちることはありません。 株式会社ブリヂストンが実施したテスト調査によると、適正保管された乗用車用夏タイヤや新品スタッドレスタイヤは、「3年間は同等の性能を保つ」ようです。 もちろんタイヤにはさまざまな種類があり、一概に「3年間は大丈夫」とはいえません。とはいえ「製造から大幅に時間がたっていなければ、ある程度品質を信頼できる」といえるでしょう。 一方、製造から何年も経過している場合は要注意です。 横浜ゴム株式会社によると、外観上使用できるように見えても、製造後10年経過したタイヤの使用はおすすめしないとのことです。いくら安くても、品質が悪くなったタイヤにはリスクがあるといえます。 ■タイヤの製造時期を確認する方法 タイヤの製造時期は、タイヤに刻印されています。 2000年以降の製造番号の場合、タイヤ側面にある4桁の数字が製造年週を表します。最初の数字が「週目」で、後ろの2桁が「年」です。 例えば「1222」であれば、2022年の12週目に製造されたということです。 タイヤ製造時期を見てどの年のモデルなのか確認し、比較的最近製造されたものであれば、購入の選択肢に入れられるかもしれません。 ■タイヤ保管状態もしっかりチェックしよう タイヤの品質は時間経過だけでなく、タイヤの保管状態によっても左右されます。紫外線や油・オゾンなどはタイヤの品質劣化の原因になりえます。そのため、直射日光や油類・ストーブなど熱を発するもの・雨・水などから遠ざけておくことが大切です。 タイヤを販売しているショップで、該当タイヤがどのように保管されているかチェックしましょう。 もしタイヤが野ざらし状態で保管されているようなら、仮に製造時期が最近であったとしても、あまりおすすめはできません。