【100万円の負担増?】2024年は財政検証の年!押さえておきたい3つの検証内容
2024年は、5年に1度の「財政検証」が行われる年となります。 財政検証とは、公的年金制度が将来にわたって持続可能かどうかを検証するものです。 【写真3枚】いまの高齢者は「国民年金・厚生年金」を月いくらもらってる?平均受給額(月額)をチェック いわゆる「公的年金の健康診断」ともよく言われていますが、2024年の財政検証によって何が変わるのでしょうか。 本記事では、2024年の財政検証で検討される「特に知っておきたい3つの改革案」について紹介していきます。 「そもそも財政検証とは何か」「改革案が導入されることで私たちの暮らしにどのような影響があるのか」についても解説しているので、あわせて参考にしてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
そもそも財政検証とは?
まずは、そもそも「財政検証」とは何かについて確認しておきましょう。 財政検証は、厚生労働省が5年に1度実施しているもので、公的年金の長期的な安定性を確認するために行われています。 具体的には下記の内容を、財政検証でシミュレーションします。 ・年金受給額:今後の出生率・死亡率・経済成長などを踏まえ、将来も安定的に年金が支払えるかどうかの検証 ・年金財政:年金受給額と年金保険料を比較しバランスが取れているかを検証 ・年金制度の持続:現在の年金制度が今度も持続可能かの検証 これらの検証をふまえ、将来的に現在の年金制度の破綻が考えられると判断された場合、年金制度の改革が検討されます。 たとえば、年金受給額の引き下げや、年金保険料の引き上げ、年金受給開始年齢の引き上げなどが該当します。 このように財政検証は、年金の保険料を納付している現役世代の不安感の解消、年金制度の維持の観点から重要な役割を果たしていると言えるでしょう。 そんな税制検証ですが、2024年に検討されている改革案には何があるのでしょうか。 次章にて詳しく見ていきましょう。