道の駅新湊周辺の外資系ホテル 25年開業間に合わず 資材高騰で着工遅れ
射水市は12日に開かれた市議会産業建設常任委員会で、道の駅新湊周辺エリアに建設予定の外資系ホテルが資材高騰の影響で着工が遅れており、来年11月に予定する道の駅新湊のリニューアルオープンに間に合わないと説明した。当初の予定では道の駅のリニューアルと同時期の開業を目指していた。 市によると、建設予定のホテルは80~90室を設け、レストランのない「宿泊特化型」で食事や土産は地域の飲食店、道の駅の利用を促すのが特徴。今年春に着工する予定だったが、資材の高騰で着工時期の見込みが未定となっている。着工からオープンまで1年半はかかると想定され、市は来年11月に間に合わないと判断した。 観光まちづくり課の佐野泰寛課長は宿泊施設の整備・運営を行う積水ハウスの子会社「合同会社ニューツーリズム・トリップベース3号」(東京)に対し、「早期着工を働き掛けていく」と述べた。市と合同会社が結んだ契約について、2027年3月末までに着工しない場合は契約を解除し、相当額の違約金を合同会社が支払うことを規定していると説明した。 道の駅新湊のリニューアルの内容が示され、現在の新湊農村環境改善センターにはバーベキューが可能なオープンテラスの整備、現在の道の駅新湊にはデジタルサイネージを活用した観光案内コーナーや富山湾の魚を紹介する大型水槽を設ける。 ●農業集落排水の4カ所で地震被害 市は、能登半島地震の影響で16カ所ある農業集落排水のうち4カ所で被害があったと説明した。今年度は詳細設計を予定しており9月補正予算案に413万円を計上している。