コミュニティバス再編 江見・天津小湊はチョイソコに 鴨川(千葉県)
公共交通網の再編に取り組む鴨川市は、4月からのコミュニティバスについて、鴨川地域は「循環線」に、江見・天津小湊地域は予約に応じて運行するデマンド型乗り合い送迎サービス「チョイソコかもがわ」の実証運行に転換すると発表した。現在、長狭地域で実証運行中のチョイソコかもがわは、運行計画を変更し、実証期間を1年延長する。 同市では、公共交通の利用者が減少傾向で、公共交通網の維持・確保に係る負担額が大幅な増加傾向にあり、現状を維持し続けていくことが非常に困難な状況だという。また、バス乗務員の人手不足も深刻となる中、高齢化によるニーズの変化に対応するため、持続可能で有効な公共交通網への再編を行った。 コミュニティバスは現在、▽北ルート▽清澄ルート▽南ルート――の3ルートで運行。鴨川・東条・西条・田原地区の運行区間を再編し、「循環線」へ転換する。 循環線は、金山ダム―市役所―鴨川駅西口―亀田総合病院―西条公民館―田原郵便局―福祉センターを結ぶ「循環系統」(約24キロ、1日6便)と、金山ダム―福祉センター―市役所―鴨川駅西口を結ぶ「短縮系統」(約7キロ、1日3便)の2ルートあり、1乗車300円。乗客定員11人のワゴン車を使用する。 チョイソコかもがわは、江見・天津小湊・長狭の各地域内と、各地域―鴨川地域間で、日中は各地域週3日ずつ平日に運行する。地域内移動は300円、地域をまたぐ移動は700円。各地域のいずれかに在住で、事前に会員登録した人が利用できる。乗客定員8人のワゴン車で、千葉トヨタ自動車が運行。実証期間は令和7年3月31日までで、4月以降の本格運行を目指している。 いずれも運賃割引がある。市では、「利用実績やニーズなどを把握・分析し、運行内容の見直しやチョイソコかもがわの本格運行の可否などについて、今後も検討していきたい」としている。 現在、運行内容などの説明会を、対象地区で開催している。今後行われる説明会は次のとおり。