「化粧品買ったがCMみたいに白くならない」110番通報3割が不要不急…あきれた内容に警察どう対応
――緊急事態の際、通報した人は何を伝えたらよいのか? 県警察本部通信指令センター 栁澤和直副所長: 「通報を受理した警察官が順を追って質問していきます。事件か事故なのか、けが人はいるのかなど、詳しい状況を聴き取ります。『急いでほしい』と思うかもしれませんが、通報内容はセンターにいる全ての警察官がリアルタイムで共有し、パトカーの手配など次々と指示を出しているんです」 「現場の住所は携帯電話のGPSで把握できますが、通信状況が悪ければ詳しい場所を聴くこともあります。住所がわからない場合は、近くにある建物の特徴、電柱があれば『電柱番号』を伝えてもらえれば、場所を特定できます」 ――緊急走行の際、救急車は必ずサイレンを鳴らしますが、パトカーはどうなんでしょうか? 県警察本部通信指令センター 栁澤和直副所長: 「サイレンを鳴らさないで来てほしいという通報は稀にあります。例えばサイレンの音で犯人を刺激し、事態が悪化するおそれがある場合などです。ただ緊急車両は信号に関係なく交差点に入るほか、反対車線を走行することもあります。犯人の追跡、迅速な人命救助が求められていて、サイレンを鳴らさないかは指令センターで慎重に判断して決めます」 また、携帯電話での誤発信が増加しているといいます。かばんやポケットの中で携帯電話の電源ボタンが5回押されてしまい、知らない間に110番通報してしまうケースです。緊急通報先の電話番号は変更可能で機能をオフにもできることから今一度、設定を見直すことも必要です。 県警察本部通信指令センター 栁澤和直副所長: 「迷ったときは110番していただいて結構です。ただし今一度考えていただいて、不要不急の場合は最寄りの警察署や相談専用ダイヤル#9110を活用してください」
大分放送