包丁への感謝、調理技術の向上、業界繁栄など願い「包丁塚」建立 福島県綜合調理師会
福島県綜合調理師会は使わなくなった包丁を供養する「包丁塚」を福島市の極楽寺に建立した。全国的にも珍しいという。17日、現地で入魂式を行った。 調理師会の創立50周年に合わせた事業。使い終えた包丁への感謝、調理技術の向上や業界の繁栄などへの願いを込めた。調理で殺生した鶏や魚などを弔うため、2001(平成13)年5月に建立した「万物摠供養碑」の隣に建てた。 入魂式には調理師会の高橋博行会長、平井真一朗理事長らが出席し、包丁十数本を納めた。高橋会長と平井理事長は「包丁は調理技術者の命であり、家庭では毎日の食生活に欠かせないもの。包丁塚を通し、料理に携わる人々の精神を継承したい」と決意を新たにした。