【ボートレース】<素顔のクイーン>クルマ好き女子の根岸真優、スタート力&整備力アップへエンジン全開
昨年11月にデビューした根岸真優(22)=埼玉・133期=は、プライベートの時間はドライブを楽しみ、時にはサーキットでハンドルを握っている。大好きな漫画は「頭文字(イニシャル)D」。同じエンジンを操るボートレースの世界に飛び込み、漫画の主人公が体現している高速旋回を目指して日々努力をしている。 新型コロナウイルスが猛威を振るっていた数年間、この期間に学校で学んでいたり、就職活動していた若者には特に大きな影響があった。 根岸真優(以下根岸)「外国語や観光などの学校に通っていてツアーコンダクターを目指していました。就職活動の時にコロナがはやっていたので…。子どもの頃にお父さん、お母さんと桐生(ボート場)に行ったこともあったですし、車好きも生かせればと選択しました。養成所は1回目の試験で合格できました。訓練は大変でしたが何とか卒業できました」 スポーツカーで街道を走り抜ける“走り屋”を主人公にした漫画「頭文字D」のファンで、アニメも見ている。取得した車の免許はもちろんマニュアル対応。養成所の厳しい訓練を終えて埼玉の実家に戻ると、うれしいプレゼントが待っていた。 根岸「お父さんがサプライズでFDを納車してあったんですよ。(父親が)乗りたいのもあったのですが、とてもうれしかったです」 「頭文字D」に登場する高橋啓介の愛車マツダRX―7に目を輝かせた。現在は同じマツダのユーノス・ロードスターにも乗っている。レース場内で着用しているパンツにも「EUNOS」がプリントされている。 根岸「ロードスターはマフラーだけ換えています。色々とドレスアップもしたいですね。(頭文字Dで)好きなキャラクターは高橋涼介。FCに憧れます。133期なので、いつかは33(日産スカイラインGT―R)に乗りたいです」 デビューして半年が過ぎた。車を運転することでリラックスできているし、同じエンジンスポーツなので共通する部分はある。 根岸「大好きなドライブスポットは渋峠です。日本の国道で標高が一番高いので最高です。何回かサーキットにも行って、ジムカーナを楽しんでいます。ボートレースでも整備力も付けたいです」 3月17日の下関ヴィーナスシリーズ最終日2Rに6号艇で出走、他の5選手が集団Fを切りレース不成立、幻の1着となった。 根岸「ネットで少し話題になったのは知っています(笑)。(直近の目標は)スタート力を身に付けたいです。節間2点以上は取りたいです。将来的にはレディースチャンピオンに出たいです」 ボートレースでは気温、気圧、湿度の変化がエンジンに影響する。その原理を理解することは重要だ。試運転を精力的に行っていた根岸、伸びしろは無限大だ。 ◆根岸 真優(ねぎし まゆ)2002年2月13日生まれの22歳。埼玉県出身、埼玉支部所属の133期として23年11月、戸田でデビューした。154センチ、46キロ。フライング休みのため次回出走予定は未定。愛読書は「頭文字(イニシャル)D」。
報知新聞社