民進党・大塚代表「感情的あつれき、簡単にはいかない」
民進党の大塚耕平代表は18日の定例会見で、前日の両院議員総会において希望の党との統一会派構想の了承が見送られたことを受けて、「22日(の通常国会開会)は、3党それぞれの立場で国会に臨むことになる。いったん歩みを止めることになったが、引き続き3党統一会派を目指して努力することには変わりはない」と強調した。
希望の党とは、両党の幹部間で統一会派に向けて合意がまとまっていたが、22日の通常国会前の会派結成は断念する形になった。大塚代表によると、18日に民進党の増子(ましこ)輝彦幹事長が希望の党の古川元久幹事長と会い、働き方改革の対案づくりなど、引き続き両党でどういう形で連携していけるかを確認し合ったという。 希望の党を含めた3党での統一会派に難色を示していた立憲民主党に対しても、「引き続き粘り強く働きかけていく」と述べた。 今後の協議の進め方については、まず3党での統一会派を目指すことを前提に、2党間の統一会派先行もあり得るとし、18日の執行役員会では、立憲民主党との会派を先行することもあり得るとの話が出たという。 大塚代表は、民進党系の議員が3つの党に分裂している現状を「極めて不正常な状況下にある」とした。ただ、昨年の衆院選からの経緯や選挙結果を受けて「感情的あつれきを生んだ」ため「これを正常化し、与野党の議論が機能するようにすることは大変重要な仕事。しかもそう簡単にはいかない」と認識を語った。その上で、「一歩でも二歩でも、また大きな塊で一刻も早く、(野党を)いまの巨大与党と対抗できる姿にする。そのことしか念頭にない」と述べた。