“新名神高速道路の用地買収”入札巡り業者に便宜図る…京都府の元幹部職員 初公判で起訴内容認める
新名神高速道路の用地買収の入札をめぐり、特定の業者が落札できるよう便宜を図った罪に問われている京都府の元幹部職員の男の初公判が開かれ、男は起訴内容を認めました。 京都府土地開発公社の新名神事務所の元所長・渡邊昭一被告(62)は4年前、新名神高速道路の建設用地の補償業務をめぐる指名競争入札で、特定の業者が落札できるよう便宜を図った罪に問われています。 渡邊被告は談合に応じない可能性がある業者が、入札に参加できないよう調整していたとみられています。 3月8日の初公判で渡邊被告は、「間違いございません」と起訴内容を認めました。 検察は冒頭陳述で「被告は入札参加業者を選ぶ裁量権を有していた。以前、成果を上げていた業者であれば技術的に業務を遂行してくれる、取締役も調査費用の負担を承諾するだろうと思い、談合させることもやむを得ないと考えた」などと指摘しました。