歯の詰め物治療がたった1回で完了! 「歯が生える薬」の実用化も間近 進化する歯科治療の最前線を調査
虫歯の超早期発見に、歯が生えてくる薬!?進化を続ける歯科治療
最も大切なことは、虫歯がひどくならないようにすること。名古屋市・千種区にある「愛知学院大学歯学部付属病院」では、超早期に虫歯を見つけ出す技術も進んでいます。 (愛知学院大学 歯学部・辻本暁正 主任教授) 「目に見えない、あるいはエックス線に写らない虫歯を、レーザーを用いて検出する機械です」 実際に、病院内にいた学生の口腔内で実験しました。 歯にレーザーを照射し、数値を計測します。この数値は、虫歯菌が出す特殊な物質の量をレーザーで検出したもの。およそ10~30の値で虫歯がある可能性があります。一見きれいに見える右の奥歯ですが、数値を測ってみると…。 (愛知学院大学歯学部・辻本暁正主任教授) 「値にすると30以下ですけども、(歯を)削る必要はありませんがフッ素などの塗布をして、虫歯にならないように処置の必要な歯になります」 目に見えないような初期の虫歯は、フッ素を塗ることで進行を抑えられると言います。 さらに、実用化間近という驚くべき研究も進んでいました。 大阪府・大阪市にある「北野病院」。研究開発中の技術は、なんと「歯の生える薬」です。 研究チームによると、ヒトは乳歯と永久歯の他に「第三の歯」のもとを持っていますが、普段は生えてこないよう抑制されています。この抑制を外すことで、もう一度だけ新たな永久歯が生えてくると言います。 人間と歯の構造が似通っているフェレットを使った実験では、新たに歯を生やすことに成功しています。実用化の見通しは2030年と、それほど遠い未来ではありません。虫歯予防が一番大切なのはもちろんですが、歯科治療も劇的に変わりつつあります。 CBCテレビ「チャント!」10月21日放送より
CBCテレビ