若狭かれい 厳選75匹を皇室へ 福井県小浜市
若狭の冬の味覚「若狭かれい」を皇室に献上するための選別・発送作業が1月8日、福井県小浜市川崎1丁目の小浜魚商会館で行われた。肉厚であめ色に透き通ったえりすぐりのカレイ75匹が9日に天皇、皇后両陛下、上皇ご夫妻と3宮家に届けられる。 若狭かれいは若狭湾沖で取れたヤナギムシカレイの干物で、上品な甘みと淡泊な味わいが特長。皇室への献上は1985年から行われ、今回で39回目。 カレイは7日にうろこや内臓を取り除くなどの下処理をし、8日に半日ほどかけて乾燥させた。選別作業では体長23~30センチ、重さ250グラム前後の128匹の中から、小浜魚商協同組合の4人が見た目や形などを見極め、丁寧に箱詰めしていった。 同組合の野村浩理事長は「毎年行っているが緊張する。おいしく食べてもらい、福井のことを思い出してほしい」と話した。