射水市ふるさと納税76%減 コストコクーポン除外で 4~11月4802万円
●シロエビ不漁も影響 射水市の4~11月の「ふるさと射水応援寄附(きふ)」(ふるさと納税)が前年同期比で76%減の4802万円となったことが分かった。国のルール変更により、昨年度まで人気の返礼品だった会員制大型スーパー「コストコ」のクーポンが今年度は除外されたことなどが影響したという。17日の市議会産業建設常任委員会で報告された。 ふるさと納税のルール変更で、国は原材料がその都道府県で生産されたもののみを返礼品に認めるとした。市によると、コストコのクーポンは入会や更新にかかる年会費が無料になるもので、昨年度は寄付者が希望する返礼品の4割を占めていた。 このほかシロエビの記録的な不漁も、ふるさと納税減少の一因となった。「富山湾の宝石」とも称されるシロエビの知名度は全国的に高く、人気の返礼品の一つだったが、今年は能登半島地震に伴う海水の濁りや酸素濃度の低下などで、シロエビの不漁が続き、5月には一時的に返礼品から除外。6月の再開以降も数量制限が設けられた。 市側は、ふるさと納税減少への対策として、体験型の返礼品の開発などに力を入れる考えを示した。