もう2度と見られない「紫金山 アトラス彗星」いよいよラストチャンス? カメラ初心者が撮影してみたら…
全国的に話題になった天体ショー「紫金山・アトラス彗星」が、地球接近のピークをこえ、遠ざかっています。 【写真を見る】もう2度と見られない「紫金山 アトラス彗星」いよいよラストチャンス? カメラ初心者が撮影してみたら… そんな中でも、もう二度とみることができないこの彗星を、一目でも見ようと、天文ファンでなくとも夜空を見上げたのではないでしょうか。では、現段階では、撮影することができるのでしょうか? カメラは持っているがよく使い方がわかっていない、気象予報士 桜沢信司が撮影してみました。 まず、名古屋市科学館によると「20日頃まではなんとか見られるかもしれませんが、肉眼ではほとんどわかりません。スマートフォンやカメラ機材などを使用すれば映ります」とのこと。 【紫金山・アトラス彗星を見るためのポイント】 ・「西」の空 ・日没1時間後~ ・20日頃までか。光の強さは急速に落ちていて、目視ではほぼ不可能 ■“晴れた夜”伊吹山で撮影にチャレンジ! 今回は10月20日(日)というギリギリのタイミングで、晴れた夜を狙い、できるだけ標高が高い、滋賀県と岐阜県の県境にある伊吹山で撮影を試みました。空気中の水蒸気やチリの影響を少しでも小さくしたいためです。 場所は標高1377mの伊吹山。伊吹山ドライブウェイの山頂駐車場は標高1260m付近にあるので、撮影もしやすい場所。この日は彗星を観測する人たちのために、本来午後7時までの営業を午後9時までに延長していました。 午後5時頃の現場は、たくさんの人が西側に向けてカメラをスタンバイしていました。彗星だけでなく夕日を狙っている人も多いようです。この日の日の入りは、午後5時13分。 1時間くらいすると周りから「見えた、見えた」と飛び交い始めました。 ■スマホで撮影すると…見えた! ただ…肉眼では全く見えません。 高感度カメラを通すと、少し尾を引いている星がありました。ぼんやりとした光です。 またスマートフォンでも撮影できました。ぶれないように固定し、ナイトモードを使って撮影。 写真には、小さな“ほうき星”が写っていました。