<東京マラソン速報>キプサングが世界記録に61秒及ばずも国内最高でV
日本人トップを守っていた設楽は、25kmから30kmにかけペースダウン。37.6km付近で2度目のマラソン挑戦となる山梨学院大OBの井上にかわされた。井上は、そこからペースを守って日本人トップでゴールした。日本人の2位は、山本浩之(30、コニカミノルタ)が、自己ベストとなる2時間9分12秒で全体の10位。続いて日本人の3位には、失速した設楽がなんとか粘って2時間9分27秒で全体の11位だった。 レース後、キプサングは、「調子は良かった。東京は、走りやすい高速コース。また3年後にここに戻ってきて走りたい」と、2020年の東京五輪出場を誓っていた。 また日本人トップの井上は、「アフリカ勢が早いペースで入っていって、ついていく気ではいたんですが、やはりついていけず力不足は感じた。でも、その後は、自分のペースを守って日本人1位で終われたことは非常にうれしく思います。まさかいけるとは思わなかったのでうれしかったですが、優勝したキプサング選手は3分58秒ですから、世界との差を痛感しているところでもあります」と、静かに喜びを噛み締めた。 世界陸上への出場を一発で決める2時間7分00秒の派遣記録は破れなかったが、最有力候補となったことは確か。そのことについて聞かれると「出していただけると、うれしく思います。個人としては、いい走りでアピールできたんじゃないかとも思いますので、結果を待って、その先があるなら挑戦したい」と語った。 現在24歳。3年後の東京五輪での活躍も期待されるが、「現状では力不足、もっと経験を積み強くなって戦いたい」と、自分を見つめなおしていた。