大雪苦しむ黒石市に応援トラック到着 青森県の仲介事業第1号、下北地方から派遣
除排雪に必要な重機や人員を市町村間で融通する青森県の仲介制度の第1号として、県建設業協会下北支部(山内将邦支部長)は7日、4トンダンプトラック6台を黒石市に派遣した。 派遣されたのは、むつ市の建設業者5社のトラックとドライバー9人。同協会や黒石市によると、トラックは午前11時過ぎには同市に到着。午後から地元のトラックと共に作業に加わり、市内の排雪現場と雪捨て場とを何度も往復する姿が見られた。 同日朝にむつ市の下北建設業協会前で行われた出発式には、支部関係者のほか、山本知也市長、県下北地域県民局の城前俊浩地域整備部長が出席。「県建設業協会下北支部」のステッカーを取り付けたトラックの出発を、出席者全員で手を振って見送った。 取材に対し、山内支部長は「担い手・機材が不足しているのはどの地域も共通した課題。われわれも何かできないか考えた」と支援に至った経緯を説明。「下北と違って大変な状況だと思う。(ドライバーは)雪の状況を把握して、事故のないように支援に当たってほしい」と語った。 受け入れ側となった黒石市の髙樋憲市長は取材に「大変心強く、一日も早く市民生活の安定につなげていきたい。今後、私たちも応援する立場となったときには積極的に行いたい」と述べた。 同市への派遣は11日まで。14、15日は青森市へ排雪用10トントラック15台を派遣する予定。7日午前8時現在、むつ市の積雪は10センチで平年の6割程度となっている。