処分求め競輪選手会に文書 性加害に「毅然と制裁を」
競輪の男性選手から無理やりキスをされるなどの性被害を受けたとする女性選手の相談に対し、日本競輪選手会が証拠不足を理由に処分しなかった問題で、女性側が男性の処分を求める文書を選手会に送ったことが21日、関係者への取材で分かった。男性側は行為を認めたが「合意があった」と主張している。 文書によると、男性は行為後、LINE(ライン)で「かわいいなと思った」「下心はあるわな」と女性にメッセージを送信。先輩である自身の誘いを断ることができないと分かった上で「力関係を利用して性加害に及んだ」と非難し、選手会に「毅然とした態度で制裁を科すことを求める」としている。 女性は選手会の関西地方の支部に所属していた2021年10月、同支部の男性からキスをされたり、性的関係を強要されたりしたと訴えている。23年1月に選手会に相談したが、選手会は「証拠不足」として処分をせず、24年1月には「(男性に)うそを並べられても調べる手段もない。裁判で白黒つけてからの話」と回答した。