女子中高生の“今年の流行語” 発表 コトバ部門『ヒス構文』はどう使う? 背景にある“ゆる反抗”
2023年7月~11月までのトレンドをまとめた、『JC・JK流行語大賞2023』が30日、発表されました。 【画像】上半期のJC・JK流行語3位『マツケンサンバカフェ』 松平健も驚き「なんでこんなに…」 『JC・JK流行語大賞』は、その年に女子中高生の間ではやったものを、全国の女子中高生からなる“JC・JK調査隊”が選考し、『ヒト』『モノ』『バショ』『コトバ』の4部門に分けて発表するものです。
■ヒト部門は『ひき肉』『NewJeans』『八木勇征』
ヒト部門の1位に輝いたのは、6人組中学生YouTuber・ちょんまげ小僧の『ひき肉』です。『JC・JK流行語大賞』を発表した、Z世代向けのマーケティング支援などを手がける株式会社AMFは、受賞理由について「スポーツ選手を始め『ひき肉ポーズ』が大流行しており、女子中高生のプリポーズの定番となっています。大人顔負けの編集スキルと仲の良さが伝わる面白い企画が癖になっている女子中高生も多いようです」と解説しました。 2位には、ファッションやヘアスタイルのアイコンとしても注目されているという『NewJeans』、3位には学生時代に撮影した動画からの“あか抜け”が話題になったという八木勇征さんがランクインしました。
■トレンドは“ジェンダーレスダンス”、“ゆる反抗”
さらに、モノ部門の3位にはヒップホップジャンルの『◯◯ドリル』、4位には「人が浮いてるようにしか見えない」と話題になった『スリックバックダンス』と、TikTokを中心に話題となったダンスや曲がランクインしました。 また、コトバ部門の2位には、お笑いコンビ・ラランドのサーヤさんが“母親がよく使う構文”としてネタにした『ヒス構文』がランクイン。母親が会話の論点をすり替え、ヒステリックな口調となり、相手に罪悪感を抱かせる構文のことで、その応用編として例えば、“スカート短いと先生から怒られた時”に使えるヒス構文が、「じゃあ何、私のスカート長くすればいいってこと? 長くなりすぎて、みんなに踏まれればいいんですか。じゃあ、スカートがエスカレーターに巻き込まれちゃえばいいんだ。それで、私ごといなくなっちゃえばいいんですね。分かりました」だといい、怒られた時にネタとして消化できるところが人気だということです。 2023年のトレンドについて、『JC・JK流行語大賞』総合プロデューサーの椎木里佳さんは、「ジェンダーを超えたダンスを楽しむ『〇〇ドリル』や『スリックバックダンス』など“ジェンダーレスダンス”に多くの中高生が熱狂していることが分かります。また目上の人や家族と議論することが苦手になっているZ世代でも面白さを忘れずに伝えられる『ヒス構文』や『なぁぜなぁぜ』など“ゆる反抗”が感じられる現象も多く見られました」と、分析しています。