相次いだ鹿児島県警の不祥事…隠ぺい疑惑、情報漏えい 警察の“信頼”揺らいだこの1年
そして… (記者)「本田被告が出てきました。勾留されていた鹿児島中央署から姿を見せました」 本田被告は記者の問いかけに無言…詳細は語らず。 県警トップに浮上した不祥事隠ぺいの疑惑。県議からも厳しい声が。 (鶴薗真佐彦県議)「言語道断。県警トップのワンツースリーと言っても過言でない人たち」 強い調査権限を持つ百条委員会の設置が議論されたものの… (県議会・松里保廣議長)「決議案は否決されました」 最大会派の自民党が反対し、設置には至らず。 一方、警察庁は野川本部長を長官訓戒処分とし、不祥事の経緯などを検証する「特別監察」に乗り出しました。 県警内部で過去に「組織的にプラスにならない」として捜査書類の廃棄を促す文書が配布されていたことも明らかになった中、一連の不祥事は「職責と倫理観の欠如」などが原因だったと結論づけました。 県警は、本部長に直接、組織上の問題を提言できる警部補以下のチームを立ち上げるなど、再発防止策を掲げました。 しかし、その3か月後…。 (県警・野川明輝本部長/当時)「県民に疑念が残っていると認識していて、在任期間中にそれを晴らすまでに至らず大変申し訳ない」 「疑念」を残したまま警察庁へ異動。 また県警は、捜査で不適切な対応があったとして36人を処分。詐欺被害を訴えたものの、被害届が受理されなかったという女性は… (女性)「被害者本人が蚊帳の外。被害者に謝罪するのが一番大事だと思う」 揺らいだ県警への信頼。これ以上の不祥事を防ぎ、隠蔽の真相も明らかになるのか注目されます。
南日本放送