岸田首相、日本のハイテク分野への投資促進を米企業幹部に呼び掛け
(ブルームバーグ): 国賓待遇で訪米中の岸田文雄首相は9日、米企業の幹部らに対し、半導体や人工知能(AI)、量子コンピューティングなどの主要技術で日本への投資を促進するよう訴えた。
岸田氏はワシントンでの米ビジネスリーダーとの昼食会の冒頭で「こうした重要新興技術分野における日米協力を後押しする米国からの対日投資を大いに歓迎する」と表明。「皆様の投資によって成し遂げられる日本の経済成長は、対米投資のさらなる原資にもなる」と述べた。
昼食会には、トランプ前米政権で米国家経済会議(NEC)委員長を務めたIBMのゲーリー・コーン副会長や、製薬大手ファイザーのアルバート・ボーラ最高経営責任者(CEO)、ボーイングの防衛部門責任者テッド・コルバート氏、マイクロン・テクノロジーのサンジェイ・メロトラCEO、ウエスタンデジタルのデービッド・ゲックラーCEOらが参加した。
岸田氏は「今年は、日本を覆っていたデフレ心理とコストカットの縮み志向から完全に脱却する年にしたい」とし、「ヒト、モノ、カネ、これらがしっかりと動き出すよう、新しい経済ステージに向けた政策を力強く推進している」とも語った。
原題:Kishida Urges US Executives to Boost Tech Investments in Japan(抜粋)
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Yoshiaki Nohara