有村藍里「自分の“弱さ”を肯定してもらえたようだった」私の背中を押してくれた、忘れられないマンガ3作品
こんにちは、有村藍里です。 今回は趣味でもある、大好きな漫画の話。 私にとって“忘れられない”3作品をご紹介します。 【写真】有村藍里「美容整形してから、5年。私が今思うこと」
「前へ進め」と勇気をくれた『進撃の巨人』
2021年に連載が終了し、昨年にはついにアニメも最終回を迎えた『進撃の巨人』。 少年マンガが好きな私は、最初は単行本派でした。 初めて読んだ時の衝撃が忘れられない。 途中からはアニメで追っていたのですが、原作の最終回を迎えた時にネタバレを見てしまわないように必死でした(笑)。 11年半の連載を経て、アニメもずっと楽しみに待っていて、やっと観ることができた最終回。観終わった後、“人間の愚かさ”について考えてしまい、私は悔しくて仕方がありませんでした。 もっと話し合うことが出来ていれば、歩み寄ることが出来ていれば、誰かが悲しい気持ちになることはなかったかもしれない……。 フィクションではありますが、現実を生きる人間たちにも通ずるところがあると感じます。 綺麗事だけでは生きられないこともあるかもしれないけれど、私はそれでも自分の弱さに負けたくない。自分が上手くいかないことを誰かのせいにして逃げたりするのは絶対に嫌。もっと強く生きたい。 『進撃の巨人』は作品として私に大きな影響を与えてくれました。戦え、と。それは誰かと争うという意味ではなく、自分と戦い続けて進み続けようということ。 そして、困っている人がいたら迷わず手を差し伸べることのできる勇気と自信を持つこと。 私に「前へ進め」と勇気をくれた、大切な作品。今度は改めてコミックスを1巻から読み返そうと思います。
弱さを肯定してもらえた『フルーツバスケット』
アニメもリメイクされ、大好きな少女マンガである『フルーツバスケット』。 主人公・本田透が居候することとなった草摩家は、代々「十二支の呪い」に縛られており、十二支の動物に憑かれた者は異性に触れられると動物の姿に戻ってしまう。この秘密を知ってしまった透が、彼らの呪いの謎を解くために奮闘する中で物の怪憑きと心を交わしていく――。 それぞれに葛藤や悩み、呪いと向き合うこと、心の傷を抱えてながらも踠きながら生きている登場人物たち。主人公はひたすら真っ直ぐでみんなに優しくて、素敵な女の子。でも、その優しい笑顔の裏側に辛い過去を背負っていて……。 名言といわれるシーンはたくさんありますが、その中でも私が一番好きなセリフがあります。 「立ち向かっていこう? 大切なのは 弱さ故の向上心」 弱い自分を責めて嫌いになっていた時、その弱さを肯定してもらえたような言葉でした。 弱くてもいいからそれをバネにして進むんだって胸に刻まれました。読者にも寄り添ってくれるような温かい気持ちになれる作品です。