巨人・萩尾匡也

　巨人の萩尾匡也外野手（23）が3日にジャイアンツ球場でリハビリを開始。グラウンドで軽くアップをした後、室内練習場に移動し片手で素振りを行った。 　萩尾は9月29日のヤクルト戦（神宮）に「6番・右翼」で出場。6回に左手に死球を受けた。治療後、負傷をものともしない全力ダッシュで一塁へ向かい拍手が沸き起こった。だが2日に球団は「左第5中手骨頭骨折」と診断結果を発表した。 　萩尾は死球直後と比べて、「良くなってる感覚はあるんですけど…」と現状を説明。「日本シリーズに貢献できればなっていうところだったんですけど、こういう形（骨折）になったので、ほんと悔しい。でも、何か成長するチャンスだと思うしかないんで。コンディション面でも良くなるところも出てくるかもしれませんし、プラスにとらえるところはとらえたら」と前を向いた。 　ナインから温かい言葉をかけられた。「（結果が出てから）最初に（坂本）勇人さんと長野さんが心配してくれて、LINEもらっていたんで、すぐ返信して。2人とも『やれるならやりたいだろうけど、無理しない方がいいかな』と言ってたんですけどね」とベテラン選手から優しい言葉をかけられていたことを明かした。特に坂本は、萩尾がベンチ裏で治療している際、心配そうな表情を浮かべながら何度も後ろを振り向き治療の様子をうかがっていた。 　先輩からもらった励ましの言葉を胸に、背番号12がリハビリに臨む。