奈緒が女性教師役で主演 男女の性の格差に切り込んだ鳥飼茜の同名漫画を実写化 映画『先生の白い嘘』
鳥飼茜の漫画「先生の白い嘘」が、奈緒を主演に迎えて実写映画化されることが発表された。 原作は、全8巻の累計部数が100万部を突破する鳥飼茜の代表作で、ひとりの女性が抱える「自らの性に対する矛盾した感情」や、男女間に存在する「性の格差」に向き合う姿を描くことで、人の根底にある醜さと美しさを映し出したヒューマンドラマ。 主人公は、親友の婚約者である男性から強制的な関係を求められているにも関わらず、彼との行為を通して「性への欲望・快楽への渇望」が芽生えたことに気づき、矛盾する感情の狭間で苦しむ高校教師・原美鈴。平凡な教師を装っていた彼女が、担任する男子生徒・新妻の不倫疑惑事件をきっかけに、それまで見て見ぬふりをして“嘘”で誤魔化し続けていた、自身の中に潜む醜い膿のような感情に向き合っていく。男女の「性差」を「格差」として振りかざす男性に対して、真正面から対峙する難役を、奈緒が演じる。 監督を務めるのは『恋わずらいのエリー』『弱虫ペダル』など数々のヒット作を手掛ける三木康一郎。本作は、三木監督にとっても、長い監督人生のなかで初めて自ら映像化を熱望したという思い入れの深い作品。原作に描かれる衝撃的な性の描写に、実写化は難しいといわれながらも、粘り続けた監督の並々ならぬ熱意と、本作の魅力に共感した主演女優・奈緒の覚悟によって映画化が実現した。 脚本は「透明なゆりかご」「きのう何食べた?」「おかえりモネ」などで高い評価を得る安達奈緒子が手掛ける。 【コメント】 ▼奈緒 原作漫画「先生の白い嘘」と出会った時の衝撃を今でも覚えています。埋もれてしまっていた誰かの叫びが自分の耳を突き抜けていくような感覚でした。そして、その誰かの1人である”美鈴”として、この作品と共に苦しみ、この作品と共に闘うことを心に誓い出演をお受けいたしました。社会の中で弱者と強者という構図は、今もなおなかなか無くなりません。いつかそんな言葉さえなくなり1人1人が”自分”を受け入れられる世界を切に願っております。 ▼三木康一郎監督 鳥飼先生のこの原作を映像化したいと動き出してから7年以上の月日が流れました。当時は性被害に関してはどこか他人事のような世の中で、映像化したいという思いもなかなか伝わらなかったことを覚えています。男女の性の格差や性被害を描いた原作は、男である私にとって、センセーショナルで、未知のもので、そして、思いもしない感情が渦巻いているものでした。それはとても衝撃的で、より具体的に伝えられたらと映像化に向けて動き出したのです。今までの知識や感情は全て捨てて、原作に向き合い、闘い続け、完成させた7年でした。そんな映画『先生の白い嘘』が皆さんの目にどう映るのか?正直、不安と期待が渦巻いています。 映画『先生の白い噓』は、2024年 7月5日(金)よりロードショー。
otocoto編集部