「路上のルカ」日本映画専門チャンネルで放送 アイナ・ジ・エンド主演、岩井俊二監督の映画ドラマ版
岩井俊二監督(61)が歌手アイナ・ジ・エンド(29)を主演に起用して撮り上げた映画「キリエのうた」が全10話のドラマ版に再編集され、「路上のルカ」のタイトルで7月28日から日本映画専門チャンネルで放送されることが決まった。 昨年10月13日に劇場公開され、広瀬すず(25)が毎日映画コンクール女優助演賞に輝いたほか、日本アカデミー賞でも話題賞を贈られるなど、評判を呼んだ作品。大阪で放浪生活を送っていた少女ルカ(アイナ・ジ・エンド)が、やがて東京で「キリエ」を名乗って路上ミュージシャンとなり、運命に翻ろうされながらも懸命に生きていく姿を描いた壮大な抒情詩。東日本大震災を挟み、石巻、大阪、帯広、東京と、それぞれの地での物語が時系列も入り乱れて紡がれていく。 岩井監督が自ら書き上げた脚本と撮影終了後の初期編集版を基に、公開から1年弱を経て再編集を実施。全10話、5時間半超えの作品に仕上げたのがドラマ「路上のルカ」だ。映画本編ではカットされた楽曲「幻影」をキリエが歌唱するシーンなど、DVDの特典としても未収録・未公開の映像もふんだんに使用されている。 岩井監督は「『路上のルカ』は『キリエのうた』のそれぞれのエピソードをじっくりたっぷり描いていて、物語の向かって行く先は一緒でも、まるで違う体感、読後感の作品になりました。音楽も出来る限りロングサイズに編集しました。怒濤(とう)のように駆け抜けたあの物語をミュージアム感覚でゆっくり堪能して頂けるかと思っております。是非、ご覧下さい!」とコメントを寄せた。 松村北斗(28)、黒木華(34)、村上虹郎(27)、霜降り明星の粗品(31)、奥菜恵(44)、江口洋介(56)、浅田美代子(68)、北村有起哉(50)ら豪華な出演陣が奏でる人間ドラマ。小林武史(64)が彩る音楽も話題を呼んだ作品が連続ドラマになって再び感動を誘う。