つばさの党代表ら3回目逮捕 立民・酒井菜摘氏陣営の選挙カー追尾、妨害などの疑い
衆院東京15区補欠選挙を巡る選挙妨害事件で、警視庁捜査2課は28日、公選法違反(自由妨害)の疑いで、政治団体「つばさの党」代表、黒川敦彦被告(45)ら3人を再逮捕した。逮捕は3回目。東京地検は同日、同罪で3人を追起訴した。3人は他陣営の選挙カーを追尾して妨害した際、別の陣営を見つけると、追尾先を乗り換えるようにして次々と妨害行為を続けていた。 再逮捕容疑は4月19日、参政党の吉川里奈氏(37)と、立憲民主党の酒井菜摘氏(37)陣営の選挙カーを追尾し、スピーカーで一方的な質問や罵声を浴びせるなどして妨害。25日には豊洲駅前で、日本維新の会の金沢結衣氏(33)陣営の演説に対し、拡声器や太鼓を使って妨げたなどとしている。 捜査関係者などによると、黒川容疑者らは4月19日、吉川氏陣営の選挙カーに「お前らに国民を守る力はない」「答えてみろよ」などと罵声を浴びせながら追尾。選挙カーが警視庁城東署に逃げ込もうとしたところで、近くを酒井氏陣営の選挙カーが通過するのを発見し、追尾先を切り替えて酒井氏陣営の車を約4キロにわたって追いかけ回した。 黒川容疑者らがインターネット上に公開している動画にはその後、市街地を徘徊する中で、諸派の飯山陽氏(48)陣営の選挙カーを発見し、追尾しながら質問を浴びせる様子も映されていた。