洋上風力汚職、贈賄側が否認に転じる…「検察は馬主組合が100%秋本被告のものと決めつけて起訴した」
検察側は、両被告の癒着を示すエピソードとして、同社側が秋本被告の交際相手だった秘書の海外留学にあたって資金援助したり、同社が社員を秋本被告事務所に秘書として派遣したりしていたと指摘。また、塚脇被告が関連会社に対する業務委託費の水増し計上で簿外資金を捻出し、賄賂に充てていたとも述べた。
一方、秋本被告は罪状認否で用意した紙を読み上げ、「思い入れのある馬の血を残したいとの塚脇さんの夢の実現に協力しただけ。資金は国会質問などと関係がなく、賄賂ではない」とし、馬主組合名義で購入・管理していた馬は「100%塚脇さんのものだ」と話した。
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贈賄側の塚脇被告は、秋本被告への資金について捜査段階で「国会質問への謝礼の趣旨があった」と容疑を認める供述をしたが、初公判で一転して否認。罪状認否で「検察は馬主組合が『100%秋本被告のもの』と決めつけて捜査し、誤った起訴をした」と述べた。