エスポラーダ北海道のエース・室田祐希が痛恨の敗戦後に語ったもどかしさ。「いくらベテランが頑張ったところで……」【Fリーグディビジョン1・2入替戦第1戦】
2月17日、駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場にてFリーグ2023-2024ディビジョン1・2入替戦の第1戦が行われ、エスポラーダ北海道とヴォスクオーレ仙台が対戦。北海道は2-3で敗れた。 今シーズン限りでの現役引退を表明している室田祐希の“ラストダンス”に注目が集まった。 攻撃の中心選手として、左サイドを起点にトリッキーなドリブルや、3次元の空間を活用したパスなど、随所にらしさを発揮した。1-2で迎えた残り46秒では、第2PKを落ち着いて決めるなど、チームを引っ張った。 しかし、試合後のミックスゾーンに現れた7番が口にしたのは「もどかしさ」だった。北海道は室田をはじめ、水上玄太、堀米翔太など3ベテランの活躍が目立つ。裏を返せば、それは若手の突き上げが乏しいということ。 来シーズン、自分がいなくなるからこそ、もっともっと若手に頑張ってほしい。エースは第2戦に向けて、「若い子たちに気持ちを出してほしい」と訴えた。
明日もあるので、最後に勝てれば
──試合終了間際に勝ち越される、悔しい結果となりましたが。 決めるべきところを決められなくて、最後にやられた。自分たちで首を絞めた結果だと思います。 ──入替戦ということで、チーム全体として緊張感があったのでしょうか。 前半は緊張もあってみんな硬かったのかなと。後半のほうがチャンスをつくれていたと思います。 ──仙台をどういうふうに攻略しようと思っていましたか? 監督とコーチがスカウティングしてくれていて、その練習はしていました。ただ、(森村)孝志と丸山(将輝)という個人でやられたので。 ──第2ピリオドで押し込んだのは北海道が良くなったから?それとも仙台が落ちたから? どっちもあるのかなと。仙台は前半は勢いよく来ていたので、押され気味になってしまった。どちらにしろ、自分たちの問題かなと思います。 ──今日の試合は個人的には不満が残る内容でしたか? そうっすね。でも、しょうがないっす。明日もあるので、最後に勝てれば。 ──第2PKで室田選手がキッカーになることは決まっていた? 僕が蹴りたかったので手を挙げた感じです。蹴る方向は決めていたので、あとは良いコースに飛べばと思っていたので、決められたのはよかったです。 ──ただ、その後に失点して勝ち越されてしまいました。 あのまま終わらせられなかったのは、もったいなかったと思います。 ──泣いても笑っても、あと40分です。どうやって切り替えて明日に臨みますか。 F1とF2は違うじゃないですか。どれだけ危機感を覚えているか、それをピッチで表現できるか、だと思います。いくらベテランが頑張ったところで……。僕は来シーズンはいないですし、若い子たちに気持ちを出してほしい。 ──室田祐希が最後にF1に残して引退するところを見たいと思っているファン・サポーターは多いはず。 フットサルは1人が頑張っても勝てるスポーツではないことはわかっているので。みんなが一つになって、明日は勝てるようにやっていきたいです。 ──明日は「室田劇場」にしてください。 はい、頑張ります。