履正社、来年度新設ラグビー部ヘッドコーチに作田敏哉氏 関東学院大在学時に全国V 甲子園常連校が花園めざす
高校野球、高校サッカーの強豪校で知られる履正社(大阪・豊中市)は5日、来年度から新設するラグビー部を率いるヘッドコーチ(HC)に元大体大、法大コーチの作田敏哉氏(48)が就任したことを発表した。就任は1日付。 履正社には、かつてラグビー部があり、2013年度まで活動していたが、人数不足で廃部。日本代表が奮闘した昨秋W杯をきっかけに、ラグビーを教育のコンテンツとして見直し、新たに創部を決めた。昨年12月、HCを公募。20代から60代までの男性41人(国籍は日本37人、韓国2人、オーストラリアとサモア1人ずつ)の応募があり、3度の選考を経て、作田氏が選出された。 作田氏は本郷高(東京)から関東学院大に進み、4年時には全国大学選手権優勝。社会人の日本IBMでもプレーした。現役時のポジションはフッカー。引退後は大体大や法大の専属コーチなどを歴任した。 履正社では人工芝グラウンドが昨春完成し、今年度は20~25人の生徒を募集。創部の来年度から花園予選に出場する予定。大阪・豊中市内の同校で会見した作田HCは「私はラグビーが本当に大好きです。履正社ラグビー部員が立派な大人になって、社会貢献であったり、人のために頑張れるように後押ししたい」と所信表明。「1年目から頂点を目指したい。スクラム、タックルが強いチームを。生徒と一緒に考えたい」と意気込んだ。作田HCの指導のもと、激戦区・大阪(代表3枠)で花園出場切符を目指す。 同校野球部は甲子園に春夏通算15度出場し、19年夏には優勝。サッカー部は冬の全国高校選手権に4度出場し、8強が2度ある。
報知新聞社