ストレスや憂鬱な気分晴らすため 酒田市元消防団員の男 国有林放火も起訴内容認める
酒田市でことし発生した連続放火事件で、非現住建造物放火等放火などの罪に問われている元市消防団員の男の2回目の公判が30日、開かれました。被告は国有林に放火した起訴内容についても認めました。 酒田市北新町2丁目の無職で元市消防団第1分団・副分団長の田賀一稀被告(28)はことし5月、酒田市公園会館と酒田市北新町2丁目の空き家、それに、酒田市寿町の会社事務所に火を付けたとされ、9月の初公判で起訴内容を認めました。さらにことし5月5日に、酒田市酒井新田の国有林で積み上げられた伐採木に灯油をまいてライターで火をつけ国有林の立木などおよそ8.4平方メートルを焼いた森林法違反の罪で追起訴されています。 地裁鶴岡支部で開かれた2回目の公判で田賀被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。田賀被告はこの日、防火水槽の点検に参加し仕事が休みなのに家でゆっくり酒を飲めないストレスや長期の連休がまもなく終わる憂鬱な気分を晴らすため放火することを考えたということです。 酒田市中心部ではことし4月下旬からおよそ1か月間で不審火が8件相次ぎ、田賀被告はこれまでに4件の放火の罪で起訴されています。検察側は11月上旬をめどに別の放火事件で田賀被告を追起訴する見込みです。次回の公判は、12月4日に開かれる予定です。