来月１４日公開の映画「蛇の道」完成披露試写会で登壇した（左から）西島秀俊、柴咲コウ、青木崇高（カメラ・泉　貫太）

　女優の柴咲コウが２０日、都内で行われた主演を務める日仏共同製作映画「蛇の道」（黒沢清監督、６月１４日公開）の完成披露舞台あいさつに共演の西島秀俊、青木崇高、黒沢監督と出席した。 【写真】「何もかもが美しすぎる！」とファン絶賛のワンピース姿 　１９９８年に日本で公開された黒沢監督の代表作をセルフリメイク。何者かに娘を殺害されたアルベール（ダミアン・ボナール）が復讐（ふくしゅう）に燃えるサスペンスで、柴咲はアルベールを手伝うパリ在住の精神科医・小夜子を演じる。 　本作は約１年前に全編フランスロケを敢行し、柴咲は「言葉の壁を全く感じさせない雰囲気のいい状態で撮影できた」と充実の表情。「日本、そしてフランスのすばらしい俳優さんたちも携わっていて、その中で主演させて頂き光栄でした。これはフランス映画だと思います。最後まで堪能していただけたら」とアピールした。 　オリジナル版では哀川翔が務めた役柄を、女性に変えて柴咲が演じた。黒沢監督は「（柴咲は）動きがすごい。どう猛というか、はっきり言って恐ろしい。『バトル・ロワイアル』を超えたんじゃないか。肉体のものすごさは必見に値する」と称賛。柴咲は、照れ笑いを浮かべ「動きですか…へびのようなしなやかな、ササササ、パク！みたいな感じでしたかね」と撮影を振り返った。 　柴咲は、約半年のレッスンで習得したフランス語での演技を披露している。西島は「柴咲さんは撮影現場でフランス語でスタッフとしゃべっていて元々話せる方なんだと思ったら、この作品のために習得されたと聞いて驚いた。努力の人。すばらしいです」と褒めちぎった。柴咲は「褒められてうれしいです」と笑顔を見せた。