R.マルティネスは「来季もセ・リーグでプレー」か 中日とDeNAで争奪戦の行方は
マルティネスの後継者候補
だが、チームの今後を考えると、マルティネスの後継者となる守護神候補が育ってきていることも事実だ。プレミア12で侍ジャパンのセットアッパーとして活躍した清水達也は落差の鋭いフォークを武器に今季60試合登板で3勝1敗1セーブ36ホールド、防御率1.40をマーク。最速156キロの力強い直球とフォークが武器の松山晋也も59試合登板で2勝3敗41ホールド、防御率1.33で、桐敷拓馬(阪神)と分け合う形で最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。 中日を取材するスポーツ紙記者は、「清水、松山は他球団だったら抑えを十分に務められるレベルの投手です。もしライデルが退団となれば大きな痛手になりますが、マネーゲームになれば退団はやむを得ない部分があります。残留してくれれば朗報ですが、他球団に流出を覚悟して救援陣を組み立て直すことを考えなければいけない」と指摘する。 マルティネスが育成入団から球界を代表するクローザーに上り詰めたように、その背中を追いかけていた同じく育成入団の松山、ドラフト4位で入団した清水が力をつけている。来季の巻き返しに向け、どのようにブルペン陣を構築するか。マルティネスの去就次第では松山や清水の野球人生が大きく変わることになるかもしれない。中日を愛する助っ人右腕の決断は――。 写真=BBM
週刊ベースボール