定年後に「市役所」で事務補助をしたいのですが、知人が「不採用」になったそうです…そんなに人気が高いのでしょうか?
定年退職後も働きたい場合、選択肢としては継続雇用制度を活用するか、もしくは新たな仕事を見つけるために就職活動するかのどちらかが主になると思います。 新たな仕事を探す方はいろいろな仕事の選択肢がありますが、中でも「市役所の事務補助」が気になっている方もいるのではないでしょうか。 ただ、実際に調べてみると、市役所の事務補助は定年退職後の仕事として人気が高く、倍率が高そうと感じている方もいるかもしれません。 そこでこの記事では、定年退職後の仕事として市役所の事務補助は本当に人気なのかについて解説します。 ▼高齢者の「4人に1人」は働いている!? 平均年収はどのくらい?
定年退職後は市役所の事務補助を希望する方が多い?
定年退職後の仕事として、市役所の事務補助は人気の高い仕事といえそうです。 公益財団法人産業雇用安定センターが60代の求職者1000人に実施したアンケート調査によると、シニア層が希望する職種のベスト10は表1の通りだったようです。 なお、表1の「希望する」の割合は「積極的に希望したい」「希望したい」「他に仕事がなければ希望したい」を合わせた回答の割合を表しています。 表1
※公益財団法人産業雇用安定センター「『60代シニア層の就業ニーズに関するアンケート調査』結果概要」を基に筆者作成 6割以上の方が、市役所を含めた行政・公的機関での事務補助を希望しているようです。 市役所の事務補助の仕事は人気が高いことから、今回の知人のケースのように不採用になってしまった方もいるのかもしれません。
市役所の事務補助員のおおよその収入は?
市役所の事務補助員の収入や給与形態は、働く場所によって大きく変わるようです。 まず、働く場所によって、給与形態が変わります。 月額でいくらとなっているケースもあれば、日給・時給となっているケースなどさまざまです。 また、給与も働く場所によってさまざまですが、今回調査できた範囲では月額の場合はおおよそ15万円~17万円、時給の場合は1000円~1200円ほどでした。 ちなみに、日給の場合も時給に換算すると1000円~1200円ほどになる計算です。 なお、厚生労働省が運営する「職業情報提供サイト(日本版O-NET) job tag」によると、一般事務の平均月収(求人賃金)は20万5000円とのことです。 雇用形態によっても異なるとは思いますが、一般事務のほうが平均給与が高いという結果でした。