ぜひウチへ! 現在フリーの“最強”外国人監督10人。CL制覇経験者に代表での実績十分の名将も
ジョゼ・モウリーニョ 生年月日:1963年1月26日 前職:ローマ監督 ジョゼ・モウリーニョはサッカー史において、最も成功した監督の1人だ。 イングランド、スペイン、イタリアの3つのリーグでリーグ戦とカップ戦のどちらのタイトルも獲得し、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)、UEFAヨーロッパリーグ(EL)、UEFAカンファレンスリーグ(ECL)の3つの欧州コンペディションも制覇している。 直近に率いたローマでは就任初年度から2年続けて欧州コンペディションの決勝へと進出。昨季はセビージャに敗れる形でEL王者となれなかったが、トーナメントで持ち前の勝負強さを発揮した。しかし、リーグ戦では2年連続で6位とCL出場権を獲得するには至らず、やや苦戦を強いられた印象だ。 今季も開幕からリーグ戦で思うように勝ち点を伸ばすことができず、今年の1月16日に解任となった。あまりに守備的に戦うことから、そのスタイルが批判を集めることもあるが、これまで指揮を執ったほぼ全てのクラブでタイトルを獲得したことからも実績は十分。“スペシャル・ワン”の次なる仕事場はどこになるのだろうか。
ハンジ・フリック 生年月日:1965年2月24日 前職:ドイツ代表監督 昨年9月に日本代表に敗れた直後にドイツ代表を解任されたハンジ・フリックだが、2019/20シーズン途中から2020/21シーズンまで指揮を執ったバイエルン・ミュンヘンでの手腕は見事だった。 シーズン途中にアシスタントコーチから昇格した2019/20シーズンはブンデスリーガ、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)、DFBポカールを制してトレブルを達成。指揮を執った86試合での平均勝ち点は「2.53」で、これは同じくトレブルを達成したユップ・ハインケスの「2.43」やジョゼップ・グアルディオラの「2.41」を上回る。 ドイツ代表でも就任当初は8連勝と上手く行っていたが、試合を重ねるに連れてストライカーの人材不足の影響も受けて得点力不足が露呈。カタールワールドカップではグループリーグ敗退となり、最後はポーランド代表、コロンビア代表、日本代表に3連敗を喫して解任となった。 彼に足りないものがあるとすれば“経験”だ。長らく元ドイツ代表監督のヨアヒム・レーヴのアシスタントコーチを務めるなど、“右腕“としての経験は豊富だが、意外にも監督歴は短い。バイエルンでの実績を踏まえると引く手あまただろうが、ドイツ代表でも組織が上手く回らなくなってから修正が効いておらず、監督としての経験不足は気になるところだ。