Netflix「イカゲーム2」は12月26日に世界一斉配信された（出典：Netflix K-Content）

　米国の代表的な授賞式の一つである、「ゴールデングローブ賞」の開催が近づいている。ノミネート作品に名を連ねるため、配信開始前から作品を授賞式側に提供していた「イカゲーム」シーズン2が受賞となるか、注目が集まっている。 【写真】ゴールデングローブ賞に出席するため出国したファン・ドンヒョク監督とイ・ジョンジェ 　Netflixオリジナルドラマ「イカゲーム」シーズン2（以下「イカゲーム2」）の立役者である、ファン・ドンヒョク監督、俳優のイ・ジョンジェらが3日、米国に向けて出国。現地時間の5日、日本時間6日午前10時より、ロサンゼルスのビバリーヒルトンホテルで開催される「第82回 ゴールデングローブ賞授賞式」に参加するためだ。 　「イカゲーム」は3年前、シーズン1ですでにゴールデングローブ賞を受賞している。ドラマ部門作品賞、主演男優賞（イ・ジョンジェ）、助演男優賞（オ・ヨンス）の3部門にノミネートされ、オ・ヨンスが韓国人俳優初となるトロフィーを手にした。受賞はもちろん、ノミネート自体も、韓国のエンターテインメント史上初だった。さらに、「ゴールデングローブ賞」授賞式は、米国でもかなり保守的な授賞式として知られているため、この受賞は韓国を超えて、世界中を驚かせた。しかし当時、Netflixは授賞式をボイコットしたため、受賞の栄光を直接手にすることは叶わなかった。 　今回、「イカゲーム」は、シーズン2で3年ぶりに再び「ゴールデングローブ賞」授賞式の扉をたたくこととなった。特に、今回のノミネートが注目されている理由は「イカゲーム2」が、配信開始前からノミネート作品に選ばれていたためだ。これは、授賞式の歴史上稀なケースであり、現地メディアも口をそろえて「公開前の作品がノミネートされるのは異例」だと伝えた。 　「ゴールデングローブ賞」授賞式は、年内に公開されたか、11月4日までに主催側に提供された作品を、出品条件としている。 　本作は今回の授賞式で、プライムタイム・エミー賞最多受賞作である、FXの「SHOGUN 将軍」、Netflixの「ザ・ディプロマット」、Apple TV＋の「窓際のスパイ」、Amazon Prime Videoの「Mr.＆Mrs.スミス」、ピーコックの「ジャッカルの日」と、受賞トロフィーをかけて競う。 　また「イカゲーム」シーズン3が、今夏に公開予定と発表された。ファン・ドンヒョク監督がシーズン3公開を前に、「ゴールデングローブ賞」の栄光を手にすることができるか、注視される。 （よろず～ニュース特約・moca）