田中圭“春田”と再会した吉田鋼太郎“武蔵”が切なくも、変わらないノリでうれしくなってしまう<おっさんずラブ-リターンズ->
田中圭主演、林遣都・吉田鋼太郎らが出演するドラマ「おっさんずラブ-リターンズ-」(毎週金曜夜11:15-0:15ほか、テレビ朝日系)の第1話が1月5日に放送された。春田(田中)と再会した武蔵(吉田)が春田への思いを爆発させている様子が描かれ、切ないながらもお決まりの「おさラブ」のノリについついうれしくなってしまった。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】幸せオーラ…笑顔で腕を組む春田(田中圭)と牧(林遣都) ■「おっさんずラブ-リターンズ-」とは 「おっさんずラブ」は、2016年に単発ドラマ、2018年に連続ドラマが放送され、2019年には映画化、さらに航空業界に舞台を移したパラレルワールドドラマも放送。 今回の「おっさんずラブ-リターンズ-」は、2018年に放送された“初代おっさんずラブ”の続編となっており、新婚生活を送る“はるたん”こと春田創一(田中)&牧凌太(林)と、彼らの新居に乱入してくる“家政夫の武蔵さん”こと黒澤武蔵(吉田)が、新しい“愛のカタチ”を模索していく“爆笑胸きゅんホームドラマ”となっている。 “初代おっさんずラブ”は、結婚したいのに全然モテない、33歳のポンコツ独身サラリーマン・春田が、ある日突然、ピュアすぎる乙女心を隠し持つおっさん上司・武蔵と、同居しているイケメンでドSな後輩・牧から告白されるという、新感覚の胸キュン純愛ラブストーリー。 連続ドラマの最終回では、武蔵のプロポーズを受けることにしたものの、結婚式当日、教会で愛を誓うその瞬間、ようやく“本当の気持ち”に気付く春田。「行け!」と武蔵に背中を押された春田は、号泣しながら牧の元に走り出し「俺と結婚してください!」と横断歩道越しに愛を叫ぶという愛の結末で終わった。あれから5年。おっさんずラブが真摯(しんし)に追求してきた、“人を好きになるとは…どういうこと?”という変わらないテーマを描く。 月日が経ち、変わらないことと変化が訪れた春田と牧、そして武蔵。また、時が経てば、周りの人間関係も変わっていく。シンママになり仕事と育児の両立に悩むちず(内田理央)、恋愛迷子になってアプリに没頭する武川(眞島秀和)、二世帯住宅で暮らし始める栗林(金子大地)と蝶子(大塚寧々)、4人家族になった舞香(伊藤修子)と鉄平(児嶋一哉)。そして、中途採用で入社してきた春田の歳上の部下・和泉幸(井浦新)、天空不動産の近くで、移動式おかかおむすび専門店「おむすびごろりん」を営む謎の男(三浦翔平)も現れる。 ■春田と牧の暮らす家に家政婦として武蔵がやってくる 初めて人を愛する気持ちを知った春田、春田の思いを汲んで背中を押す道を選んだ武蔵、そしてついに春田と結ばれた牧。あれから5年の月日が経ち、コロナ渦の遠距離恋愛を経て、春田と牧は遅れてきた新婚生活を歩み出す。しかし、課長に昇進した牧は帰国早々大忙し、春田も天空不動産で係長になり、中途採用で入社してきた歳上の部下・和泉の教育係を任されることになり、すれ違ってしまう。 そんな二人を見かねたちずが自らも利用しているという家事代行サービス「ばしゃうまクリーンサービス」を紹介すると、春田と牧の家に現れたのは、なんと早期退職後、再就職を果たした“家政夫の武蔵さん”こと黒澤武蔵だった。牧は武蔵をけん制しようとするが、きびきびと家事をこなす武蔵を春田は上機嫌で受け入れていく。 ある日、武蔵が家事代行をして素晴らしい夕食も用意すると、牧から遅くなると春田にメッセージが入り、春田は武蔵に夕食を食べていくように誘う。 ■春田「なんで早期退職しちゃったんですか?俺めちゃくちゃ寂しかったですよ」 武蔵は作った夕食は遠慮するが、持参した弁当を食べて春田と夕食をともにし、春田に再会するまでの職歴や元部下たちの近況、新婚のときの話などをする。和やかに食事を終えた後、帰ろうとする武蔵に春田は「外寒いんで良かったらこれ使ってください」とイヤーウォーマーをつけてあげる。武蔵は驚くが、「あったかい」とイヤーウォーマーを喜んだ。 春田らの家を後にして歩きながら春田とのやりとりを思い返す武蔵に「なんで早期退職しちゃったんですか?俺めちゃくちゃ寂しかったですよ」と春田の声がよみがえる。武蔵は立ち止まって「そんなの君を忘れたいからに決まってる。君の幸せを願って離れたのに、なぜまた俺を呼び寄せた!はる、はる……ダメだ、ダメだ、ダメだ!はるたーーーん!」と叫ぶのだった。 無自覚な春田はなんて罪作りなんだろう、武蔵はなんて切ないんだろう…と思いつつも「おさラブ」のお決まりのノリが健在でついついうれしくなってしまい、「黒澤部長、ごめんなさい」と心の中で謝罪した。 ◆構成・文=牧島史佳