浅丘ルリ子 84歳、渥美清さんとの思い出語る 「セットに入るとガラッと違う」
日テレNEWS NNN
俳優の浅丘ルリ子さん(84)と山田洋次監督(93)が3日、東京・葛飾区柴又で行われた『寅さんサミット2024』のトークショーに登場。故・渥美清さんとの思い出を語りました。 【画像】『男はつらいよ』山田洋次監督、倍賞千恵子、前田吟らが集結 博からさくらへの告白シーンの思い出 『男はつらいよ』シリーズには特別編を含めて6作品出演しているという浅丘さんですが、渥美さんとのエピソードを聞かれると「お会いしてないんです、本当の渥美さんに」と告白。 続けて「渥美さんはちょっとお体の具合が悪いっていうこともありましたし、セットに入ると端っこに畳があって、渥美さんが寝ちゃうんです。“しょうがないや、ちょっと寝かせておいてあげよう”と思って、私たちはセットで待っているんですけど、セットに入るとガラッと違うんです。もう寅さんになるんですね」と、素顔の渥美さんとはあまり交流がなかったことを明かしました。 山田監督も「共演者とおしゃべりする人じゃなかった」という印象だそうで、浅丘さんは「だから全然お話はしていません。だけど顔を見ると"本当に私、寅さん大好きなの"って何遍言いたかったか」と思いを語りました。
■山田洋次監督、渥美清さんは「特別な人だった」
俳優としての渥美さんについて、浅丘さんが「ああいう方って、俳優さんでどこを探してもいらっしゃらないですね」と話すと、山田監督も「本当に特別な人だったね」と回想。浅丘さんは「何か持ってらっしゃるものが、全く他の人にはないものを持ってらっしゃって。かといって全然突拍子もないわけではないんですね」と語りました。 そして山田監督は渥美さんについて「すごく頭がいいんだよね。台本なんか2回くらい読むと全部頭に入っちゃうみたいで、台本をセットに持ってこない。全部覚えているんですよね。“この人頭どうなっているんだろう”という、記憶力もものすごいしね」と振り返り、「それでバカみたいな男の役をやっている。“あいつバカだね”っていうと観客は笑う。観客が笑うのは渥美ちゃんがすごく頭がいいっていうことを観客がよく知っているからなんです」と語りました。