「無名の後輩の冠番組を作れ」などかつてはバーターが横行も…起用再開!「旧ジャニーズ」たちの再評価
NHKは10月16日の定例会見で、旧ジャニーズ事務所所属タレントの番組起用を再開すると発表した。 【すごい…写真あり】イノッチ支える妻・瀬戸朝香 愛車を駆って高級スーパーへ向かう圧倒的存在感 「ただ、その4日後に『NHKスペシャル』で『ジャニー喜多川″アイドル帝国″の実像』を放送したことで、旧ジャニーズ側が不信感を持ち、出演を見送るのではないか、と言われています。実際、紅白歌合戦の出演交渉が難航していたようです」(広告代理店関係者) 昨年、イギリスのBBCが取り上げたことで社会問題化した故・ジャニー喜多川氏の性加害問題。その後、所属タレントの番組やCMの降板が相次いだが、社名の変更や被害者への補償、再発防止策が評価されたことで、民放での番組出演やCM出演が再開している。 「旧ジャニーズのタレントには人気も知名度もあり、ファンも多数ついている。起用すれば、安定して数字が取れることは局が一番よくわかっています。テレビ業界が力を入れているコア層(13歳~49歳の男女)を対象にした視聴率に繋がりますし、見逃し配信での再生回数増も期待できます」(キー局プロデューサー) 起用再開には「他にもメリットがある」と言うのはレコード会社関係者だ。 「かつて、″旧ジャニーズ事務所のタレントと、ライバルとなるアイドルグループとの共演はタブー″というのが暗黙のルールでした。新体制にはその手の″共演NG″がないので、番組側はキャスティングで新鮮味を出せる。以前からタレント同士は事務所関係なく仲が良かったから、現場は和気藹々(あいあい)としていますよ」 また「若手タレントを無理に起用しなくて済むのも大きい」と、前出のキー局プロデューサーは打ち明ける。 ◆進む芸能界の”健全化” 「いわゆるバーターです。かつては『嵐』に出演オファーを出したら、無名の後輩たちの冠番組を作れとか、あのグループのレギュラー出演を継続させろとか、いろいろリクエストされましたから。 ただ、性加害問題が発覚して旧ジャニーズタレントが使えなくなってから、あらためて″彼らには華があるし、バラエティ対応も、演技もうまいな″と思い知らされました。多チャンネル化時代では、実力のあるタレントは争奪戦。忖度抜きで″旧ジャニなしではテレビが回らない″と痛感しましたね」 再評価されている″旧ジャニ″として、制作会社ディレクターは井ノ原快彦(48)と『timelesz』の菊池風磨(29)の名を挙げた。 「イノッチが謝罪会見に出席した際、ネットでは叩かれていましたけど、″厳しい質問が飛ぶ中であれだけ誠実な対応ができるのは凄い″と男をあげましたよ。菊池は言葉に力があって、″バズらせ力″が高い。身体を張った体当たり企画もできるし演技力もあるから、バラエティ班からもドラマ班からも、キャスティング会議で名前が挙がりますね」 旧ジャニーズ事務所の変革を受けて、芸能界全体の健全化が進んでいるという。 「テレビ局側にも性加害に近いことをしていた人がいたし、他の大手事務所も強引なバーターをやっていた。それが激減しましたね。実力のある子たちが、正当な評価を受けられるようになりました」(同・制作会社ディレクター) 体質改善を経て、芸能界が健全に再″STARTO″することを願うばかりだ。 『FRIDAY』2024年12月6日号より
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