【LiLiCoのこの映画、埋もらさせちゃダメ!】この作品はシャマランの本調子!『トラップ』
TV『王様のブランチ』で2001年から映画コメンテーターとして出演するほか、マルチに活躍されているLiLiCoさん。これまでも数々の映画をナビゲートしてきたLiLiCoさんに、「これは絶対に観逃してほしくない!」という“埋もらせ厳禁”な映画について語っていただきます。 【全ての画像】『トラップ』『がんばっていきまっしょい』『ノーヴィス』
『ヴィジット』の気持ち悪さ再びっていう感じです
ようやく秋らしい気温になってきた11月。文化の秋を満喫すべく、埋もらせたくない作品をドドっと紹介しますね。まずは『トラップ』。M・ナイト・シャマラン監督の最新作です。 娘のために超プラチナチケットとなっていた世界的アーティストのアリーナライブをプレゼントしたクーパー。彼は娘と一緒にライブ会場の良席に。娘は大感激&大興奮でパパのおつとめ完了……だったはずが、彼は会場でなにか起きていることに気づきます。 というのも、会場には警察官が大量に動員されており、ライブ収録用ではない監視用のカメラも異様な数。そこでスタッフに話を聞くと、警察に指名手配中のシリアルキラーについてのタレコミがあり、ライブそのものをトラップにしている、のだとか。実はその殺人鬼はクーパーで……。 家族思いのパパがサイコキラーだった、ということが序盤で明かされるサスペンススリラーです。調子のいいときとそうでないときのシャマランには愕然とするほどの差があることは有名ですが、この作品は本調子! 数あるシャマラン映画の中でも、私がいまだにトラウマなのは『ヴィジット』なんですが、あの気持ち悪さ再びっていう感じですよ。 本作のカギとなるのは徹底的な監視下にあるアリーナの警備体制。どこにいても見られている気持ち悪さもさることながら、そこからどうやって逃げられるのか分からないスリルも満点。いや、シリアルキラーなんですけどね、主人公。 その主人公クーパーを演じているのが、ジョシュ・ハートネットってのも刺さりました。最近では『オッペンハイマー』などの大作でいぶし銀の脇役を務めて存在感を放っているジョシュですが、元々はアイドル的人気のあった俳優。 あのジョシュがパパ役!?(ついでにサイコキラー!?) 最初に彼に会ったときは20代だったのに、もう46歳なんですね。私まだ37歳なのに……(取材陣:はぁ?)。ジョシュを懐かしい、と思う方にも、シャマラン映画がトラウマな方にもぜひ。