いなば食品静岡工場、2カ月間営業許可遅れ 市保健所、衛生面「危害の恐れなし」判断
いなば食品は18日、静岡工場(静岡市清水区由比北田)内で2023年5月に新設した鶏肉ボイル工程について同市保健所への工場内移設許可申請が約2カ月遅れた、と発表した。結果的に2カ月間、静岡市長の営業許可が下りていない状態で同工程を稼働させていたという。 同社からの報告を受け、同年7月15日に同保健所職員が現地調査し、施設が基準に合致していることや、衛生状態が良好であることなどを確認した。同保健所は「営業許可が一時的にない状態でも、食品衛生上の危害を生ずる恐れはなかった」と判断し、回収命令は行わなかった。 同工場全体では食品衛生法上必要となる食肉製造許可は取得済みだった。同工程は食肉缶詰や飼料の生産に利用。飼料は同法の対象外となる。同保健所によると、同法に基づく公表基準にも合致しないため、発表なども行わなかった。
静岡新聞社