先月、母親に対する自殺ほう助の疑いで逮捕された歌舞伎俳優の市川猿之助容疑者について、警視庁は父親の市川段四郎さんの自殺を手助けしたとして18日に再逮捕しました。 歌舞伎俳優の市川猿之助こと喜熨斗孝彦容疑者は今年5月、東京・目黒区の自宅で、意識がもうろうとした状態で見つかり、別の部屋で倒れているのが見つかった両親は死亡が確認されました。 警視庁は、母親に対する自殺ほう助の疑いで猿之助容疑者を先月逮捕しましたが、その後の捜査で、父親の市川段四郎さんに睡眠導入剤を飲ませ、自殺の手助けをした疑いが強まったとして、猿之助容疑者を18日、再逮捕しました。 調べに対して「父親が自殺することを手助けしたことに間違いありません」と容疑を認めているということです。 捜査関係者によりますと、猿之助容疑者は、これまでの調べに対して「3人で自殺することになったのは、私に関する記事が週刊誌に掲載されることが引き金となった」と話していました。 両親や猿之助容疑者の体内からは、猿之助容疑者が処方されていた2種類の睡眠導入剤の成分が検出されていて、逮捕前の聴取に対して「両親ともに10錠くらい飲ませた」と話していたということで、警視庁は裏付けを進めています。