〔東京外為〕ドル、157円台後半=手掛かり難で小動き(19日正午)
19日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、新規の手掛かり材料に乏しい中、1ドル=157円台後半で小動きとなっている。正午現在は、157円83~83銭と前日(午後5時、158円13~14銭)比30銭のドル安・円高。 前日のニューヨーク市場では、米長期金利の低下を受けて、日米金利差の縮小を意識したドル売り・円買いが優勢となる場面があった。5月の米小売売上高が市場予想を下回ったほか、前月分も下方修正されたことで年内の利下げ観測が高まったことが背景。こうした動きが一巡すると、翌日の米休場を控えた持ち高調整もあり、終盤は157円80銭台を中心に推移した。 こうした流れを引き継ぎ、東京市場は157円80銭台でスタート。その後も、小幅な値動きが続いている。日銀の金融政策決定会合、米連邦公開市場委員会(FOMC)がそれぞれ先週に開催されたことで、材料出尽くし感が強く、「結果的に日米ともはっきりした手掛かりはなく、ドル円は動きにくい」(運用会社)展開になっているという。 米小売統計の弱さについて、市場から「景気減速というテーマでドル売り加速の可能性もあるが、継続性のある弱さなのかはもう少し追加の指標を見る必要がある」(大手銀行)との声が出ていた。 ユーロは朝方に比べ対円、対ドルで小動き。正午現在は、1ユーロ=169円48~49銭(前日午後5時、169円57~58銭)、対ドルでは1.0738~0738ドル(同1.0723~0723ドル)。