電子納税推進へ連携 富山県内金融機関・自治体・団体のプロジェクト始動
県内の金融機関、自治体、各種団体が協力して電子納税の普及に取り組む「とやま電子納税推進プロジェクト」が26日始動し、事務局となる北陸銀行本店(富山市堤町通り)で発足式が開かれた。近く発足する石川、福井両県の同様のプロジェクトと連携し、来年春から活動を本格化させる。 富山県の国税、県税、市町村税のキャッシュレス納付割合(2022年度)はいずれも全国平均を上回り、市町村税の51%は全国トップ。人口減を背景にさらなるデジタル化を進めるため、北陸3県で同時期にプロジェクトを展開することで実効性を高める。 納税者の利便性向上や事務効率化に向け、地方税のオンライン納付システム「eLTAX(エルタックス)」を中心に普及方法を検討する。県内の銀行や信用金庫、県と15市町村、経済団体など計42機関が参加。ホームページや広報誌などを通じた啓発、無料相談会やセミナーの開催、顧客の支援を担う社員教育で連携する。
式では新田八朗知事が「便利なキャッシュレス納付が広まることは県民のウェルビーイングにもつながる」とあいさつ。中澤宏北銀頭取は「先進県として一致団結して取り組もう」と呼びかけた。端秀樹金沢国税局徴収部長ら関係機関の代表者が出席した。