福士蒼汰「“自分”というものは5年前まではゼロに近かった」 30代は“動き回ること”を意識
福士蒼汰「20代の時にやってきたことが少しずつ蕾になっている」
――作品は「男女7人の愛の物語」ということですが、現場の雰囲気はいかがですか? 福士:まだ全員揃うシーンは撮っておらず、1対1のシーンばかりなのですが、現場ではそれぞれと仲良く過ごしています。稲葉愛役の佐々木希さんは共演したことがあるので、当時の思い出話もします。佐々木さんは久々のお芝居で緊張しているとおっしゃっていました。また、今村絵里加役の岡崎紗絵さんとはお互いに初めましてだと思っていたのですが、途中で岡崎さんが「私、福士さんに1度お会いしたことがありました!」と思い出して、「え? いつ!?」となったこともありました。実は雑誌の『Seventeen(セブンティーン)』のイベントの時に会ったことがあったみたいです。あの時期に、同じ場所にいたというのも同世代ならではだなと思いました。 ――皆さん、和気あいあいとした中で撮影が進んでいるんですね。ところで、本作ではいろいろな「アイ」が出てきます。「愛」「見る目(eye)」「自分(I)」……福士さん自身が強みだと思う「アイ」は? 福士:僕は、自分も人も含めて、「心」というものを一番に大事にしています。そこは「愛」に繋がってくるかと思いますね。「見る目(eye)」に関しては、物事を疑ってかかるタイプなので、その意味では「見る目がある」ことに繋がってくるのかな……。「自分(I)」というものに関しては、5年前まではゼロに近かったけれど、この5年で「自分」が形成されてきた感覚があります。 ――ゼロから形成されてきたことに、何かきっかけがあったんですか? 福士:25歳までは仕事が忙しく、自分自身を見つめる時間が取れませんでした。そこからはきちんとゆとりのある生活をしようと思い、人ともよく会うようにしたんです。人と会うことが自分自身を知るきっかけになりました。 ――福士さんにとって、2023年の1年はどんな年になりましたか? 福士:2023年はNHKで『大奥』のシーズン1、シーズン2に出演させていただきました。また『弁護士ソドム』(テレビ東京系)という作品では自らプロットを持っていき、プロデューサーさんや監督さんと密にやりとりをして一緒に作品を作り上げることができました。念願の海外作品にも挑戦することができましたし、今もまさに1月期ドラマ『アイのない恋人たち』の撮影をしているので、「ドラマな1年」になったと思います。2023年で30歳になりましたが、20代の時にやってきたことが少しずつ蕾(つぼみ)になっているので、ここから花を咲かせられるように努力し続けていきたいです。 ――では、2024年の抱負は? 福士:刺激を恐れずにどんどん新しいことに挑戦して、20代の時のように動き回ることを意識して生きていこうと思います。まずは『アイのない恋人たち』を魅力的な作品にできるように撮影頑張ります!
Nana Numoto