住宅地の最高価格は8年連続「大分市金池南1丁目」過去最高を更新 大在地区で上昇率が拡大
土地取引の指標となる地価が公示され、大分県内は住宅地・商業地いずれも上昇しました。 【写真を見る】住宅地の最高価格は8年連続「大分市金池南1丁目」過去最高を更新 大在地区で上昇率が拡大 国は県内247地点で毎年1月1日現在の土地価格を調査しています。その結果、県内では去年より21地点多い151か所で地価が上がりました。1平方メートルあたりの平均価格は住宅地が4万6400円で7年連続の上昇、商業地は9万9800円で2年連続の上昇です。 (不動産鑑定士・脇坂敬規さん)「回復傾向が県全体に及ぶ始まりの時期とみている」 住宅地の最高価格は8年連続で大分市金池南1丁目の36万2000円(前年35万5000円)で、調査開始以来、最も高くなりました。 住宅地で上昇率1位は大分市大在地区の汐見1丁目(価格4万1400円、上昇率15.6%)。2位も同じ大在地区の横田1丁目(価格4万5300円、上昇率10.5%)でした。その背景として、企業誘致に伴う人口増加で、市内で19年ぶりとなる小学校が新設されることが挙げられています。 一方、商業地の最高価格は6年連続で大分市末広町1丁目の69万7000円(前年67万2000円)となっています。JR大分駅北側の末広町1丁目では再開発事業として地上27階と14階建てのマンション2棟の建設を予定。1億円を超える「億ション」の販売のほか、飲食店なども入る計画で、2027年度中の完成を目指しています。 (末広町一丁目地区市街地再開発組合・河野茂喜理事長)「すでに何十件もお問い合わせがございます。まずにぎわいが一番。大分のランドマークになれると考えている」 このほか、大分市中心部では販売・建設予定のマンションが少なくとも12か所あり、地価上昇の要因とみられています。こうした不動産開発は大分市以外でも増えてきているといい、不動産鑑定士は「土地価格は今後も上昇傾向が続く」と分析しています。
大分放送