横浜流星「新たな大河ドラマ」新大河で江戸中期のメディア王「これから1年愛して」
新しい大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(2025年1月5日スタート)の初回試写会が12月16日、渋谷区のNHKで行われ、主演の横浜流星が挑戦尽くしだという本作の魅力や意気込みを語った。 横浜流星の笑顔力 江戸のメディア王とされる蔦屋重三郎(以下、蔦重)の47年の波乱万丈の生涯を描く。 横浜は2日前に完成した初回を見たといい、「撮影中から感じていましたが、新たな大河ドラマになっています。合戦はありませんが、商売の戦いが繰り広げられますし、色濃く人間ドラマが描かれていて、スピーディーで痛快なエンターテインメント作品」としたうえで、「自分がこういった作品に触れてこなかったし自分の中でも挑戦。皆様にどう感じていただけるのかがすごく楽しみ」と笑顔を見せた。 蔦重は、江戸中期に活躍した人物で、吉原に生まれ、喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴らを見出し、東洲斎写楽を世に送り出した。 この作品を通じて伝えたいことは何かと聞かれると、「エンタメの素晴らしさを、蔦重としてしっかりと皆様に伝えたい。個人的な思いとしては、エンタメ業界で頑張っている人たちに勇気を与えたいっていう思いもあります。ただ作品は、届けたら皆様のものになるので皆様がどう感じていただけるのか、純粋にこの作品を楽しんでいただいて、蔦重の生き様に何か感じてもらえたらそれだけでうれしい」 初回から吉原が炎に包まれるド迫力の場面、蔦重の人柄が分かるシーンなど見どころが満載。蔦重は明るい笑顔を浮かべてグリーンの着物姿で駆け回り、納得がいかないことがあれば真っすぐに向き合う。 初回の演出を担当した大原拓監督は「(脚本の)森下桂子さん、横浜さんとも話してるんですけど、蔦重のキャラって明るいよねっていうところを大事にしたいと。明るいから人が集まってくる、だからメディア王になれる、みたいな。引っ張るよりも、みんなが蔦重のもとに集まってしまうっていうようなキャラクターでありたいというような話をしています。横浜さんの笑顔を見ると撮っていてもこっちが元気になるというか、笑顔力っていうのがすごい」 森下からも褒めちぎられると、横浜は「安堵しています」と笑顔力を発揮。「自分は森下さんが作った世界での蔦重を全力で生きていて、大原さんの演出を受けて全力でやってるだけなので、そう言っていただけてよかった。間違えてなかった。このまま突き進んでいこうという気持ちです」と話した。 「蔦屋重三郎というあまり知られてない人物だからこそ先入観なく見ていただけると思う」と横浜。「町人なので、見てくださる方々と同じ目線で自分ごとのように近く感じられて共感していただけると思います。これから1年、この作品、そして蔦屋重三郎、登場人物を愛していただけるとうれしいです」とアピールしていた。 他出演に、安田顕、小芝風花、里見浩太朗、渡辺謙ら。 2025年1月5日スタート。総合は20時、BSは18時、BSP4Kは12時15分から。初回は15分拡大版で放送する。再放送もある。 ■「本づくりの難しさは前から感じている」 蔦重を演じることに関して、報道陣から、同級生である岩谷彰吾(THE RAMPAGE)と組んで小説『選択』を出した経験が本作に携わることや蔦重を演じるうえで生かされているのかといった質問があった。 横浜は「出版まで4年間かかったので、本作りの難しさや大変さは、蔦重をやる前から感じています。今回蔦重を通して本作りだったり本を届けるためにいろいろなヒントを得られると思うので、それを生かして、2作目3作目って、同級生と共にこれからも本を届けたい」と、話した。