「被爆者の思い世界に」 被団協の松浦さん、中村知事にノーベル平和賞授賞式報告(愛媛)
日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の代表団の一員としてノーベル平和賞授賞式に出席した四国地区代表理事の松浦秀人さん(79)=松山市=が19日、県庁を訪問し、中村時広知事に「受賞演説などを通じ、被爆者の思いが世界中に届いた」と報告した。 授賞式は10日、ノルウェーの首都オスロで開催。1500人もの人がいる会場で、松浦さんは原子爆弾の非人間的な残酷さを伝えてきた先人の活動を、ノーベル賞委員会のフリードネス委員長が高く評価する言葉を聞きうれしかったと振り返った。渡航費用への寄付を募ったクラウドファンディングに県内を含む多くの人が協力してくれたと述べ、「核兵器禁止条約の締約国会議に、日本もまずはオブザーバーとして参加してもらえるよう働きかけてもらいたい」と中村知事に要請した。
愛媛新聞社