チーム発足から4年間で3度目の快挙!「ヨシムラSERT Motul」がル・マン24時間耐久レースで優勝
出力を上げたい、エンジンを保護したいという、相反する性能を両立
フランスを拠点とするMOTUL(モチュール)および同社製モーターオイルの日本総輸入販売元である、MOTUL Japanがサポートする「ヨシムラ SERT Motul」が、2024年4月20日から4月21日にフランスにあるブガッティサーキットで開催された、2024 FIM世界耐久選手権(EWC)の開幕戦「ル・マン24時間レース」で優勝。 【画像】2024FIM世界耐久選手権の開幕戦「ル・マン24時間レース」で優勝した「ヨシムラ SERT Motul」を画像で見る(10枚) 同優勝はチーム発足からの4年間で3度目(2021、2022、2024)、スズキ車としては15回目の勝利で、二輪のル・マン24時間耐久レースにおける車両メーカーの勝利ランキングにおいて歴史的な新記録となります。
2番グリッドからスタートし、1周目からライバルを引き離す力強い走りで序盤をリードしたものの、転倒のアクシデントに見舞われ一時は18位まで順位を下げたヨシムラ SERT Motulでしたが、ブラック/マッソン/リンフットの3選手はただひたすらにハイペースを維持し確実に順位を上げ続け、レース開始から16時間後には再びトップを奪還。そのままレースを支配し、チェッカーフラッグを受けました。 そんな選手達の闘志に休むことなく応えつづけ、圧倒的な速さで24時間レースを駆け抜けたヨシムラSERT Motul GSX-R1000Rには極限の耐久性が求められます。 ヨシムラジャパンはメーカーと戦えるエンジニアリング力を持ち、自社パーツを開発、厳しいテストを繰り返してレースに挑みますが、そこには出力を上げたい、エンジンを保護したいという、相反する性能を両立させる難しさがあると言います。 「そんな、あと2馬力欲しい、というときにMotulに相談します」と、加藤陽平チームディレクターは語ります。 「エンジンの出力は、タイヤに伝わるまでに50馬力近く失われてしまう。いかにフリクション(摩擦)による馬力の損失を防ぐのかが重要なのです。ヨシムラではオイルの評価はまずそのフリクションを計測します。市場には様々なコーティングなどの技術がありますが、先ずは良いオイルを入れるほうが、よほど効果が高いのです」