内田ことこが8アンダーで首位! 大里桃子、高橋彩華が1打差2位。「宮里藍サントリーレディス」3日目をプロがレポート
首位で終えた内田ことこ選手は、ショットが安定していた初日に4アンダー、2日目を1アンダーで終えると、3日目は最終ホールでボギーを打ったものの3アンダーと8アンダーまでスコアを積み重ねました。 「自分で考えたいタイプ」という内田選手は、迷ったときには井上透ツアープロコーチにアドバイスをもらいながら、「昨年まではコースに出てもスウィングのことを考えていた」状態から、考えすぎずリズム良くプレーすることで「今はどう球を打つか。球を打つのに精一杯ではなく、自分のイメージに置けるようになった」と進歩してきた内容をラウンド後の囲み会見で教えてくれました。
そして前半に2つ、後半は16番のパー3をバーディ、17番パー5でイーグルと3つスコアを伸ばし、一気に首位と2打差まで詰め寄ってきた岩井明愛選手。17番はピンまで残り265ヤードの2打目を3Wでピン手前3メートルにつけ見事にイーグルを奪取。ラフが深く、グリーンが小さかった「全米女子オープン」ではティーショットが大事だと感じたといい、「先週からドライバーが右にしか行かなくて、今、少しずつ修正していて、今日は一番良かったと思います」と話しました。 今週の会場である六甲国際GCの硬くなってきたグリーンに対して、2打目をフェアウェイから打つことはチャンスメークの第一条件になっています。その条件を満たし上位に踏みとどまったのは金田久美子選手です。マンデートーナメントを首位で突破し、硬く速くなったグリーンに対応しパット数は27.33と全体の4番目。そして、先週からチェンジしたドライバーのシャフトの効果もあってFWキープ率は全体の5番目に位置しています。 内田選手は、17番のパー5で269ヤードを飛ばし249ヤードの2打目をグリーン右手前のバンカーに入れパーで終え、18番パー4では、打ち下ろしで35ヤードは考慮するものの、315ヤード先の左の池に入れボギーでホールアウトしました。このあたりは、まだまだ伸びしろがある部分だと思いますので、明日のプレーで一つ一つ詰めて行けば初優勝を手にするチャンスは大いにあると思います。 明日は一日中弱い雨で気温も19~21度くらいの予報になっています。グリーンは止まるように変化するでしょうし、スピードも落ちるかもしれません。いち早くそのコンディションに対応した選手がするするっと抜け出していくのではないでしょうか。最終日も現地からのレポートをお届けします。 写真/有原裕晶