[ナゼ?]軽いジグヘッドほどよく釣れる単純明快な理由
ジグ単、初心者は扱いにくいから、重いフックを使った方がいい。入門書にはそう書かれることが多い。しかし、家邊さんは『アジを釣りたいなら軽いフックを使ってください』と言う。軽いと難しいを払拭するノウハウを今回は語っていただきましょう。 【画像】イラストを見たら単純明快「軽いジグヘッド」が釣れる理由
解説アングラー紹介
家邊 克己(やべ・かつみ)/現代アジングの礎を作ったと言っても過言ではないアジングレジェンド。サーティフォーの代表として日々、妥協のないアイテムをプロデュースするプロフェッショナル。年間の釣行日数は300日近い。世界で最もアジの生態を知る人でもある。
本当にアジを釣りたいなら、軽量ジグ単から逃げない!
まず初めに、アジングのジグ単(ジグヘッド単体リグ)と呼ばれる釣りで、使われるジグヘッドはおおむね、0.3g前後から3g前後がスタンダードです。一般的に、このジグヘッドで軽量と言われるのは1.0g以下とここでは定義づけたいと思います。 【画像キャプション】激戦区で見事にアジをキャッチした家邊さん。 家邊「1.0g以下のジグヘッドは飛距離が出ないし、初心者には扱いにくいでしょう」 これは、アジング界、いやライトゲーム界の定説。しかし、アジングレジェンドの家邊さんは、こう続けます。 家邊「扱いにくいと感じるのは、軽量のジグヘッドリグを遠くに投げようとするから。つまり、軽いジグヘッドリグの扱い方を理解していないとも言えるでしょう。初心者でも、軽量なジグヘッドリグを使った方が、圧倒的な差でアジが釣れます」 【画像キャプション】東京湾の陸っぱり釣行。滞在時予定時間は4時間ほど。その短時間でも、アジがいれば結果を出すのが家邊さん。軽いリグでとにかく、手前の護岸側を狙っていく。 そう言い切る理由は? 家邊「アジングは概ねフォール(リグを沈めてアジのバイトを誘う)釣りです。アジがいる層に、より長くリグ通すことで、ヒット率が上がる理屈はわかりますよね? では、重いジグヘッドだと、どうなりますか?」 速くフォールますね。 家邊「そう、あっという間にアジのいる層を通り過ぎ、ヒットレンジから外れてしまいます。アジの群れの密度が高ければ、それでもある程度は釣れてくれますが、そんな条件下のフィールドばかりではありません」 【画像キャプション】小型のアジをキャッチ! 家邊「軽いジグヘッドリグで長くアジがいるレンジにルアーを留めて置ければ、魚影の濃さに関わらず、有利になるという理屈です」 家邊さんに言わせれば、単純な物理の話。 家邊「あと、みなさんなんで遠くに投げようとするんですか? 足元でもアジはちゃんと釣れんです。それがわかれば、軽いリグでも全然釣りになるんですよ」 まさに灯台下暗し。護岸や防波堤の足元は何よりも注目したい1級のアジングポイントなのです。 【画像キャプション】釣り続けていれば良型のアジも混ざる可能性もUP!