【原油80ドル超え】イスラエル・ヒズボラの全面戦争懸念、エジプトでは民衆反乱の兆候…中東のヤバさを市場が再認識
■ エジプト国内で反乱の兆候 世界のイスラム教徒の3人に1人がイスラエルや支援国の製品をボイコットする運動を展開しており、中でもサウジアラビアではその比率が71%に達している*1 。 *1:One In Three People Are Boycotting Brands Over Gaza War, Poll Finds(6月17日付、ZeroHedge) きな臭いのは、パレスチナと国境を接するエジプト軍の間でガザ紛争の解決に向けた努力を行おうとしないシシ政権への不満が募り、反乱を起こす兆しが出ているとの憶測が流れていることだ*2 。 *2:Anger & Signs Of Rebellion Among Egyptian Troops As Sisi Remains Silent On Gaza(6月19日付、ZeroHedge) 市場でも「中東産原油の供給に支障は生じていないが、状況が今後急変する可能性がある」との声が囁かれるようになっている。 中東地域の地政学リスクが現実にならないことを祈るばかりだ。
藤 和彦